【デッキ紹介】ハイドアンド・レイス
はじめましてこんばんは。臥煙たるとと申します。
普段は机上の空論デッキを組んではニコニコする生活を送っています。
さて今回はずっと使いたかった《メルフィーのかくれんぼ》を使ったデッキ、【ハイドアンド・レイス】の紹介です。
デッキコンセプト
《メルフィーのかくれんぼ》、面白っ!
獣に耐性を与える効果と、墓地の獣をデッキに戻しながらドローする効果を持っています。
①の効果も強力ながら、今回わたしが目をつけたのは②の効果。こういった墓地のカードをデッキに戻す効果を持つカードは他にもありますが、このカードにしかない独自性がいくつかありました。
1.永続的に使える点
《貪欲な壺》や《ダイガスタ・エメラル》などと違い、永続魔法な点がまずひとつ。墓地に獣族をため続けることさえ出来れば、いわゆる置きドローとしてだけでも優秀でした。
2.オマケ効果を持っている点
えら〜〜〜い。デッキに戻すカードはそれだけの役割を与えられがちです。例えるならば少し毛色が違いますが《軽量化》や《カードトレーダー》などでしょうか。しかしこのカードは何故かついでのように破壊耐性効果を付与することが出来ます。びっくりして隠れてるんでしょうね。かわいいね。たまったもんじゃないですけど。
3.戻せるモンスターの範囲が広い点
戻せるモンスターの条件は獣族であることだけ。《真竜鳳の使徒》や《プランキッズ・プランク》などと違い、メイン・エクストラの縛りやレベルやカテゴリーでの縛りも一切ありません。フィニッシュに使いたい獣からデッキを回す獣まで、全ての獣族を使い回すことが出来ます。
4.サーチが容易な点
ここまでの点に加え、このカードはランク2エクシーズである《森のメルフィーズ》からかなり簡単にサーチすることが出来ます。
なんてこった……(畏怖)
しかしやっぱりこのカードにも弱点はあります。
1.墓地に獣がたまら〜ん!
《森のメルフィーズ》を組むのであればやっぱり採用したいのは【メルフィー】。しかしメルフィーたちはみんな怖がりなので墓地に行かず手札に戻ってきてしまいます。かわいいね。
2.《森のメルフィーズ》でサーチしにくい
【メルフィー】を動かすためには《メルフィー・ワラビィ》の存在は必要不可欠です。
そのためサーチはどうしても《メルフィー・ワラビィ》を優先せざるを得ず、結局のところ《メルフィーのかくれんぼ》をサーチする手番が遅れてしまいがちです。
3.すぐ割られる
《メルフィーのかくれんぼ》はとんでもなく強力なカードです。それはもちろん対戦相手も理解していて、あの手この手で破壊してきます。
これらの課題を解消するためには、《メルフィーのかくれんぼ》をサーチ以外の手段で用意する、すなわちドロー力の強化と、《メルフィーのかくれんぼ》にヘイトを向けさせないように盤面を固めたり、破壊から守ったりする必要がありました。そこで組んだのがこのデッキ、というわけです。
いろいろと要素はありますが、それはあとに回すこととしましょう。まずはデッキリストです。
デッキリスト
1枚1枚を見ていく前に、このデッキで《メルフィーのかくれんぼ》によって主に戻していくカードを説明します。
1.《ガーディアン・キマイラ》
つよい。《融合再生機構》による融合召喚をするため、複数回の召喚も狙えます。え?1回出すだけで勝てるって?確かに……
2.《未界域のビッグフット》
つよい。どちらかといえばこれは《未界域の危険地帯》のため。
《メルフィー・キャシィ》から何度もサーチをすることで、ドローエンジンとしての運用をしつつ相手のボードに触ることも出来ます。単純に打点として強い場面もあります。
3.《神樹の守護獣-牙王》
つよいか?
いや強いんだって。《メルフィーのかくれんぼ》の破壊耐性と自身の対象耐性、更には【メルフィー】そのものの戦闘の強さによってかなり粘り強いフィニッシャーであり、こんなものを複数回出すと大変なことになります。
これらのカードを複数回使いまわすことで、ドローを回すと同時に相手の盤面やライフにプレッシャーをかけつつ戦っていきます。
それでは改めて、デッキリストを見ていきましょう。2023年5月20日現在のリストがこちら。
このデッキの初動は、《森のメルフィーズ》をエクシーズ召喚することだけ。そこでこのデッキでは、《魔獣の懐柔》を初動札に据えています。
ほぼ同じ役割である《レスキューキャット》との違いとしては、
・リクルートできる獣の数が1枚多く、単純にデッキ圧縮につながる点。
・発動後にもう1体星2モンスターを召喚することで、ランク2or4シンクロがもう1体展開できる点。
の2点があります。正直初動以外で《レスキューキャット》が欲しくならないと言ったら嘘になりますが、デッキ枚数もなかなか多くなってしまったので今回は不採用としています。引けなかった場合でもアドリブでランク2を組む方法があったり、最悪《メルフィー・ワラビィ》さえあれば全く動けないこともないため、このデッキではそこまで初動の完成に重きを置いていません。
と、いうことでデッキを回すメルフィーたちですが、今回は5種類の採用としています。素引きでも動きに直結する《メルフィー・キャシィ》と《メルフィー・ワラビィ》のみ2枚として、その他のメルフィーたちは戦況次第で使いわけていきます。
《魔獣の懐柔》の都合上、墓地でもアドバンテージを生みうる獣が必要でした。そこで目を付けたのが《魔轟神獣アバンク》です。
《魔轟神獣ケルベラル》と一緒に手札にあれば、《転生炎獣アルミラージ》を経由して《森のメルフィーズ》になることができます。
更にはこのデッキの課題であったドローの要素を強くもつ《魔轟神アンドレイス》になることすら可能と、かなりこのデッキに適したカードだといえます。
と、いうことで《魔轟神獣アバンク》を中心とした【魔轟神】を採用するに至りました。ランク2になれる《魔轟神獣ケルベラル》はもちろんのこと、召喚権を使わずに場に出てこれる星4非チューナーかつ、捨てられても蘇生罠である《弑逆の魔轟神》をサーチすることができる《魔轟神マルコシア》。
レベル調整要員の《魔轟神獣キャシー》、《魔轟神クルス》を採用しています。
ここで改めて《魔轟神アンドレイス》というカードに目を向けてみましょう。
特殊召喚成功時に相手依存の2ドロー1捨て効果と、相手の手札から墓地に送られたモンスターを効果無効ながら永続的にコントロールを奪う効果を持っています。
このモンスターの強みとしては、やはりドロー効果が特殊召喚成功時である点でしょう。つまりは蘇生すれば蘇生するほどアドバンテージを生み出すことが出来ます。幸い魔轟神はテーマ内に蘇生罠を持ってはいますが(弑逆の魔轟神)、もう少し蘇生カードがあるとより強く使えるようになります。
なんやかんや考えていた時に颯爽と登場したカードが、《幻獣王キマイラ》でした。
融合召喚時のハンデス効果、相手ターンに使える悪魔族蘇生効果、融合素材。どれをとっても《魔轟神アンドレイス》と相性のいいカードでした。
更に蘇生効果の範囲に獣族がしっかりと含まれており、これはこのデッキにも採用しようと思い立ち、【キマイラ】周り、ひいては幻想魔族について考えることにしました。
考えているうちに、このデッキと相性のいい更なるカードが見つかりました。《コーンフィールドコアトル》です。
手札から捨てて《合成獣融合》っぽいカードをサーチする効果、幻想魔族特有の戦闘破壊されなくする効果、そして、条件付きではあるものの対象に取る効果を無効にし破壊する効果の3つを持っています。
特に注目したいのは③の効果。これは自分フィールドのカードであればどこでも反応する効果、つまりは《メルフィーのかくれんぼ》すらも対象に取る効果から守ることができます。さらにこのカードの①でサーチできる《幻爪の王ガゼル》は獣族。《メルフィーのかくれんぼ》のデッキ戻しの範囲内です。
さらにさらに《幻爪の王ガゼル》の②の効果によって2枚目の《コーンフィールドコアトル》をサーチできるため、無限に融合召喚しながら《コーンフィールドコアトル》を墓地にためる、結果的に対象を取る効果への耐性が無限になるということができます。3回まで定期。
このデッキには元から《ガーディアン・キマイラ》も入っていたため、無理なく《合成獣融合》も採用でき、デッキの手数に貢献してくれました。
さてさてデッキリストの解説と題しておいてここまでつらつら採用したテーマの解説のようなものになってしまいましたが、ようやっとここから1枚1枚、ここまでで解説してこなかったカードを解説していきます。その前に一応もう一度デッキリストをば。
《森の聖獣カルピポニカ》
かわいいね。名前も顔も。
個人的イチオシカードです。《メルフィーのかくれんぼ》を軸としたデッキを使っていると、戻すカードがシビアすぎてミスをしたり、結果論で失敗してしまったりと、100点のプレイングができないことがあります。
しかしここでこのカード。①の効果によって追加で獣を1枚戻すことによって、ミスや不測の事態をカバーすることができます。たかが1枚、されど1枚。
さらにこのカードの②の効果で星2チューナーである《森の聖獣ヴァレリフォーン》をサーチ、そのまま召喚することで、簡単にフィニッシュ級のカードである《星風狼ウォルフライエ》につなげることができます。
実際に使わないと強さがわかりにくいカードではありますが、本当に強いカードです。ぜひお試しあれ。
《素早いビーバー》
1枚でランク2になれます!獣です!採用!文章量の差……
《不屈の従僕》
《魔獣の懐柔》が入るデッキに1枚採用しておくと便利です。後にエクストラもちゃんと解説しますが、このデッキは偶数レベルのシンクロで戦うデッキなためモンスターの数を維持できるだけで十分仕事をしています。
《未界域のモスマン》
昆虫族の星4非チューナー、未界域ネーム持ち。このデッキのあらゆるカードとシナジーする良い感じの1枚です。
・《森の聖獣カルピポニカ》で戻せて、かつカルピポニカを捨てられるカードである点。
魔轟神2チューナーと混ざって《魔轟神アンドレイス》になれる点。
・《未界域の危険地帯》を使えるようになる点。と、かなりこのデッキでは都合がよく、同じく未界域ネームを持ちながら獣族の《未界域のジャッカロープ》よりも優先して採用しました。
《獣王アルファ》
このデッキの1ターン目はどうしても《森のメルフィーズ》立ててエンドになってしまう都合上、後手番がかなり厳しくなってしまいます。そこで獣族の後手最強カードが助けてくれました。出力が簡単な3000打点としても強力であり、このデッキの対応力を高めてくれるカードになっています。
《百獣王ベヒーモス》
とことこでワロタ。
単純に《メルフィーのかくれんぼ》と組み合わさるだけで相手を詰ませる可能性を鑑みて採用しました。回収効果も強く、打点要員として運用しています。光ってほしいなぁ。
《融合再生機構》
個人的大好きカード。
サーチのコストとして手札を捨てるのがとても偉く、魔轟神や未界域が起動したり、②の効果で回収したメルフィーをそのまま場に出せたりと、渋い活躍をしてくれる。《合成獣融合》まわりがとんでもなく強くて枚数が減ったものの、引いたときはしっかり強いので増やし直すのも視野。
《一点着地》
英語名が好きです。(Pinpoint Landing)
メルフィーたちや未界域、《魔轟神マルコシア》に反応してドローができます。正直上振れ感が否めず1枚のみの採用ですが、《メルフィー・ラッシィ》の①の効果を使うと相手ターンでもドローできるなど、かなりのアドバンテージを稼いでくれるカードです。
《幻獣王キマイラ》
1枚は墓地効果を使い、もう1枚は《メルフィーのかくれんぼ》で何度も使い回し融合召喚し続ける想定なので2枚の採用。ハンデス連打しているだけでも相手の顔はゆがんでいきます。たのしい。
《甲化鎧骨格》
《メルフィー・ラッシィ》から相手ターンに出すシンクロモンスターの択として採用。1ターンもらえれば復帰力は高いデッキなので相性はいい。《砂漠の飛蝗賊》との選択だったが、自分ターンに中継地点として出すことも考慮して今回はこちらに。あちらもあちらで魔轟神起動して良い感じではあります。
《閃珖竜スターダスト》
《メルフィーのかくれんぼ》を守れるカードとして採用。メルフィーたちに耐性が付くだけでもわりとしっかり厄介で、個人的にはかなり気に入っているカードです。
《マネキンキャット》
状況に応じて《獣王アルファ》などの除去札へのリクルートや《魔轟神アンドレイス》の蘇生、星2獣の供給などかなり役目が多いです。こんななりして獣なので再利用も可能。え、偉すぎる……
《クロシープ》
盤面に溢れてしまったモンスターを獣族に変換するために採用。だいたいは《鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ》の中継地点になっていきますが、《魔轟神アンドレイス》を相手ターンに蘇生して打点アップの効果を使うこともあります。
《空牙団の懐剣 ドナ》
大体の役目は《クロシープ》と同じですが、このカードの強みは獣戦士族である点にあります。
《森の聖獣カルピポニカ》で戻せる種族であり、複数回使うことができます。単純に除去効果で露払いして強く、良いカードです。
《鉄獣戦線凶鳥のシュライグ》
詰み回避です。以上!
シンクロで戦いたいという個人の想いによりあんまり鉄獣戦線鉄獣戦線したくなかったのですが、何戦か『シュライグがあれば……』と思ってしまったため採用しました。まぁ弱いわけはないでしょう。
と、以上の64枚です。メルフィーと魔轟神という、いわばよくあるデッキ構築ではありますが、細かいところでオリジナリティーを出しつつ手数の多めなデッキになりました。
とりあえず《ガーディアン・キマイラ》さえ出せれば試合にはなるので、対戦相手とのデュエルを楽しめるデッキになったと思っています。
最後に、《魔轟神獣ユニコール》の不採用理由について。
めちゃくちゃに拘束力が高く、このデッキでは複数回出せてかつ耐性付与までできるこのカードを入れない理由なんて、あるのでしょうか。
ありま~す。
かくれんぼ下のユニコールは本当に強く、というか強すぎてそれだけで勝ててしまうほどのパワーを持っています。わたしがやりたいのはかくれんぼで強い獣を再利用することであって、ユニコールでニンマリすることではありません。と、いうことで意図的にパワーを落とすということも相まって不採用に至りました。
デッキ名は【ハイドアンド・レイス】。かくれんぼの英訳のハイドアンドシークと、アンドレイスを組み合わせた名前です。う~ん安直。これくらいでいいのよ。
と、いうことで今回は、かくれた先からキマイラとアンドレイスが出てくるこえ~デッキ、【ハイドアンド・レイス】のデッキ紹介でした。長く使い続けられそうなデッキが組めて良かったです。
デッキ案はまだまだあるので気が向いたときにまた筆をとろうと思います。それではまた、どこかで。
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